技術をかじる猫

適当に気になった技術や言語、思ったこと考えた事など。

読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(11)

税金まわり…もう本の内容はほぼ読み飛ばし状態。
だって日本とアメリカでは内容違うから (;´∀`)

税金

税金は国や地方自治体から強制的に徴収される金のこと。
市民が行政サービスにたいして支払うもの*1

主に「資産」「所得」「取引」でかかる。

所得税の計算

日本だと所得税は以下の式で計算される。

収入 - 経費 = 所得
(所得 - 控除) × 税率 = 所得税

最近はサイトで計算できる。

https://tax-simulation.mukuwork.com/calculate.html

そもそもリーマンなら、年末調整するくらいで、面倒なことは行う必要がない。
ちなみに、確定申告が必要ではあるが、寄付金などについては控除対象にできる。

なお、税率に関しては 累進課税制度*2 で、公式にレートが公開されている。

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm

まぁ早い話が、税金を差し引いて残った額が自分のお金なのだと…

仕事と税制

ビジネスの形態、組織の形態などによっても税率が変わってくる。
米の話は無視、日本のことだけ勝手に調べて書く。
(この辺はこの本読んでも日本人には意味ない)

  • 普通法人(資本金 1 億以下)/NPO等の公益法人
    • 年 800 万以下の部分 : 15%
    • 800 万を超えるもの : 23.2%
  • 大企業
    • 23.2%
  • 協同組合等・医療法人など
    • 年 800 万以下の部分 : 15%
    • 800 万を超えるもの : 19%

https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/hojin/5759.htm

*1:教育や社会保険、失業者保険など

*2:稼いだぶんだけ段階的に税率が上がる仕組み

読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(10)

保険とは

損失のリスクを転移させる契約。
皆で金出し合って金貯めといて、大怪我とか、家が地震で崩れた!などのときにそいつに配ってやろうぜ。

そういうもの。
むしろ個人的には下記のほうがしっくりきた

低確率だけど、発生したら洒落にならないものに備えることが保険。
ただし、日本の場合は医療保険や高額医療制度などの仕組みがしっかりしているので、火災保険/地震保険(建物)などの賃貸でよく必須にされるものを中心にしておけばいいという論理もある。
第133回【5,000円以上は払いすぎ?】本当に必要なおすすめの保険3選【お金の勉強 初級編】

保険の種類

ざっくりまとめ。
日本の内容でまとめてる

  • 財産保険
    火災保険とか。大抵地震等も全部セット担ってる。
    注意点は「失った家財を補償する再調達価格を補償してくれるかどうか」
  • 賃貸保険
    賃貸入居者用の保険で、多くの場合賃貸契約時に必要になる。
  • 自動車保険
    日本では自賠責保険必須ですね。このへんは免許取る時の試験項目でもある。
    任意保険も日本ではほぼ必須化されてる。
  • 医療保険
    日本国民であれば、医療保険に加入してるし、その掛け金を国に支払っている。
    この価格は世界的に高めだけど、代わりに日本の補償はかなりすごい。
  • 生命保険
    死んだときに遺族のために残す保険。
    おもに「定期保険*1」と「終身保険*2」の2つがある。
    若いうちは正直必要ない。
  • 賠償責任保険
    訴訟に備える保険。日本ではほぼほぼ無い。
    米国だとかなりメジャー(流石訴訟大国)

*1:30年等の期限のある保険

*2:基本的に生涯続く保険。途中解約せず、満期で解約すると払戻金が戻る。多くの場合増えてる

読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(9)

超要約+日本で意味のあるやつだけ。
ところどころ個人的に気にすべきものを差し込んでるので、本からは乖離してるかも?

詐欺を見分ける方法、防御方法など

詐欺ってだいたい見分け方が決まってる。

  • リターンが高すぎる投資話は詐欺
  • 運用成績が安定しすぎてる投資話は怪しい
  • ライセンスのないブローカーが投資を持ちかける
  • クレカ明細のこまめなチェック
  • 郵便物のこまめなチェック
  • 信用情報の年一チェック
  • スマホデータのバックアップ
  • セキュリティソフトのインストール
  • 無料Wifiは極力使わない
  • 安全なパスワードを使え
  • 仮想通貨系の話は、違法でもなんでもないが、匿名性が高くて犯罪に使われやすい
  • しつこい勧誘や、攻撃的と言える売り込みは合法詐欺の可能性が高い
  • セールスマンは相手の身分証を確認し、会社名や連絡先も確認する。
  • リフォームなどの高額の話は相場を調べる
  • 詐欺だと思ったら消費者センターに連絡しよう

怪しい金の扱い

デイトレードやFXの練習アプリ

翌々考えよう。FXやデイトレードに誘っているので、そもそも難易度が低い。
取引手数料が実際にはかかるのに、かかっていないかのように見せたりなど…

シミュレーションアプリだから現実と乖離してようが違法ではないんだけどさ…

不動産投資

  • 節税になる
  • 老後の蓄えに
  • 保険の代わりになる
  • 毎月 1 万円の収入になる

全部ワンルームマンションの触れ込み。
一概に嘘とは言えないが本当の事も言ってない。

  • 節税
    赤字を申告すれば税金は控除される。
    そもそも赤字じゃん
  • 老後の蓄えに
    ローンを払いきれば老後は資産になる。
    …ローン払いきった築 30 年の物件の資産価値は…?
  • 保険の代わりになる
    本人死んだら借金消えて遺族に…死ななければ満額払ってね☆
  • 毎月 1 万円の収入になる
    初年度から空き部屋にならなければね…空き部屋になったら当然ローンの方がかかるし、
    数年たったら資産価値が下がって、逆に支払う羽目になることも…

結論、目利きできる人だけやろう。
「リスクは一切ない」「秘密を教える」「誰でも成功できる」は大体嘘。

デイトレード

FX もこの類。短期間でレバレッジをつけて株売買を行い、利益を目指す取引。
成功し続けることは基本的になく、プロでも短期的や個別の取引によっては失敗する。
様々な知識と技術、精神力、元本、運などいろいろ必要なので、いきなりやって儲かるとすればラッキーパンチが当たっただけ。

短期売買は、同じく短期売買している人の行動で上がり下がりしているだけなので、そんな数分単位の上がり下がりで稼ごうと言うのは、自分たちの金を互いに奪い合ってるゼロサムゲーム。
強いて言えば、証券会社が手数料で儲かるだけである。

www.youtube.com

ギャンブル

日本だとギャンブルに金を直接掛けるのは違法。
合法ナノが、サッカーくじ、宝くじ、競馬など。

常識的に考えよう。当たる可能性のほうが低い。
胴元が儲かる仕組み*1になっている。

よくあるパターン

  • 金融詐欺
    主に年を取ってる人に持ちかけることが多い。
    なんせ金持ってて、認知能力下がってるから。
    支払いにプリペイドカードを指定してくるやつは間違いなく詐欺。
  • ピラミッドスキーム
    よくある投資詐欺。ポンジスキームとも言う。
    新規会員の会員料を古参会員に分配することで、投資で金が増えているかのように見せる。
  • 風説の流布
    投資関連SNS、ニュースレター、掲示板、サイト、ブログなどで自分の所持株を喧伝して、株価を吊り上げて売る。
  • なりすまし
    マイナンバー、銀行口座番号、クレカなどの個人情報を盗んでなりすまし、資産を盗む。
    または勝手に借金する。
    クレカは標的になりやすい
  • 郵便物の窃盗
    郵便物がしばらく届いていない場合は郵便局へ問い合わせる。
    個人情報などを抜き取る攻撃
  • ゴミの個人情報抜き取り
    シュレッダーかけてから出すか、焼却しよう。
  • フィッシング詐欺
    お得情報を装った詐欺メールなどを特定個人に送り、情報を盗んだり、ウイルスなどの感染を狙う。
    予約していないはずのホテルや航空チケットの予約確認メールなんてパターンもある。
    他には「宝くじがあたった」「金持ちが遺産をくれる」「友人が海外で身ぐるみ剥がされた!」「AmazonでXXX買った明細票」「クーポンが当たりました!」「銀行だけど、確認のためにパスワード教えて」などのパターンもある。
  • ワンクリック詐欺
    偽の広告などを表示しておき、詐欺にかける方法。
    「有料サイトのバナークリックしたね、IPアドレスXXX.XXX.XXX.XXXだろ!金払え!」とか言って金を騙し取る詐欺
  • マルチ商法
    一般人に商品を売りつけて、その知り合いに同様に商品を売りつけさせる…ネズミ講の一種。
    マルチ商法でも信頼できるものもあるが、目利きできないなら辞めるべし。

*1:ハウスアドバンテージ

読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(8)

やっと来たぜ投資周り!

お金を育てる

投資を長期で考えるのが大切な理由は「複利効果」が見込めるから。
年利 5% なら、100 万が来年 105 万になるけど、2年目は 110.25 万と、1年目より 2500 円高い。

ちなみに元本にのみ(上記の場合 100 万が元本) 5% がつく事を「単利」という。

  • 72 の法則
    72 を金利(%)で割った値が、元本がだいたい 2 倍になるまでの期間という法則。

リスクとリターン

安全な投資はリターンが少なく、危険な投資はリターンが大きい。
通常、短期ではハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンになりやすいが、長期で見ると傾向的にリターンが見込めるものもある。

  • ボラティリティ
    値動きの激しさを示す言葉。
  • 流動性リスク
    資産をすぐに現金化できないリスク。
    不動産など。
  • 市場リスク
    金利や投資家心理も、投資には影響が大きい。

2022年7月時点で、米国ドルのドル高が続いている背景には、政策金利引き上げなどが背景にある。
政策金利が高い → 短期金利が上がる → 預金金利が上がる → ドルを預金しとけば良くね?
がドル高の背景。

株式市場

株≒会社の所有権。
一般の投資家からお金を集め痛い会社や、多額の資金を集めたい会社は「株式市場」を利用する。
この市場は、情報公開と売買の手続き/手順などが国によって定められている。

会社は株で資金調達し、事業拡大などを目指す。

この辺は日本も変わらない

株価を決める要素は、利益率、成長率、経営、業種(セクター)、顧客がついているか、配当額、など様々な要因がある。
こうした会社の分析を行ってるのがアナリストで、売り買いのタイミングなどのアドバイスをしている。

アナリストとしては、個人的に バフェット太郎さん とか、森口さん とかを毎日ニュース的に見てます。

  • IPO
    新規株式公開。初めて市場に出回る株を指す。
    IPO は直後に伸びる(伸びしろが多い)可能性が高い事も多く、抽選だったりする。
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読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(7)

破産とは

借金を免除させる法的手続き。
破産されて損をするのは貸し手。

日本では、悪意をもって負った借金は場合によっては自己破産で免除できない。
以下のケースがそれに該当する。

  • 浪費やギャンブルが原因の場合、免責不許可事由に該当。
  • 破産者が悪意で加えた不法行為に基づく損害賠償請求権
  • 破産者が故意または重大な過失により加えた人の生命又は身体を害する不法行為に基づく損害賠償請求権

破産すると…

信用情報にキズがつく…取引などが難しくなり、新しい仕事を見つける場合も足かせになる。
この状態は、破産から 8-10 年(日本なら 5-10 年)は破産の記録が残るので、覚悟スべし。

因みに、日本で自己破産すると

  1. 生活必需品以外の財産は没収される
  2. ブラックリストに載る(ローンが組めなくなる)
  3. 政府が発行する「官報」に破産情報(個人情報)が載る

加えて、最近だと「破産者マップ」 なんて個人情報保護法的にアウトっぽい事件も起きている。
その渦中に入る可能性もリスクといえばリスク。

回避するには?

破産する理由は 支出 > 収入 の状況か、予想外の出来事で大金が必要になるかのどちらか。

  • 前者は固定費の削減(Netflix やアマプラのような、サブスクサービスを止める。携帯契約を格安のものに乗り換えるなど)や、外食を控える、使いすぎを辞めるなど。
  • 後者はそうなる前に貯蓄しておくなど。

借金をどうにかするなら、債権者に交渉するのも手。

ここは日米で変わりなし。
浪費するな、借金をするなですね。

読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(6)

住宅ローン

住宅ローンで確認するべきは「固定金利」と「変動金利」。
ローンの長さも問題。

担保は購入した住宅そのもの。

  • 変動金利
    長期金利の相場によって、金利*1が変わる仕組み。
    日本はかなり長期にわたって最低金利なので、これで住宅ローンを借りている人が多い。
  • 固定金利
    借りた時点で金利を固定にする仕組み。
    借りた時点で 0.1% だったのが、翌年 0.5% のように相場が変化しても、借り主にかかる金利0.1% のまま返済できる仕組み。
    逆に金利が下がっても固定。
    ただし、借りる時点における金利は変動金利で借りるより高くなる傾向がある。(将来金利が上がる可能性も含んで金利が設定されるため。*2

金利と福利

金利は常に借りた当時の金額にかかるわけではなく、算定日を基準に増える。
これを福利という。

例えば年 10% で 100 万借りたとすると、翌年は 110 万円になるが、2年目は 121 万円になる。
これは初年度は 100 * 1.1 だが、2年目は (100 * 1.1) * 1.1 になるため。

米国では殆どの金融機関で、1日毎の金利を使ってローンを計算している。
住宅ローンは月ごとの金利で計算するのが一般的。

固定金利を選んだ場合、返済完了までの期間と、総額が借りた時点で計算できる。

日本の住宅ローンは月利で計算されることが多い?ただし金利のレートは年間かな?
あまりその辺読み取れてないので鵜呑みにはしないこと推奨。
https://mponline.sbi-moneyplaza.co.jp/housingloan/articles/20200508kinri.html
因みに、日本の場合 2022 年の変動金利で、0.5% 以下。固定金利(35年)で 1.5% ほどだそうな。

福利は、プラスにもなる。
全世界株(俗に言うオルカン)はおよそ年平均 5% の利益を出してくれる。
100万預けておけば、1 年で 105 万、2 年で 110万2500円。
大体 15 年で 2 倍の 207万 を超えてくる。
(年 5 万増えるだけなら倍になるのに 20 年かかる)

*1:利息のレート

*2:リスクプレミアムともいう

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読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(5)

予算設計の初歩

予算を立てる最初のステップは全ての収入と支出を計上すること。
過去を振り返って、将来を予測する。
別に生涯続ける必要のあるものでは無い。

尚、FP*1 に聞けば、月収に合った費目の割合を教えてくれる。
家賃は月収の 1/3 とか。

  • 家賃に金をかけすぎない。
  • 小さな出費に気をつける。
  • もしもの備えを万全にしよう。

生活防衛資金を算出しておいて貯めよう。
固定費を下げて小さな支出に気をつけよう。
そういうことかな…

お金の出入りに注目する

支出を全て記録すれば、ひと月もスレば自分の支出パターンが見えてくる。

家計簿つけろってことやね

*1:ファイナンシャルプランナー: 経済的な計画を立てる専門家

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