前回の続き。
マーケティング
情報の溢れてきた時代
ネットワークが広まった 1998 年代近辺以降。
ブログやSNSで誰もが主役になれる時代になってくると、消費者にどうやって共感を持てるかが命題になるってくる。
すると 協調マーケティング1 、分化マーケティング2 、スピリチュアルマーケティング 3 なんてものが出てきた。
- アンバサダーマーケティング : アンバサダー(企業の代わりに商品やブランドをsピールする人)やアドボケイツ(SNSで商品を拡散してくれる人)を探して味方につけるマーケティング
- インバウンドマーケティング : 消費者に価値のある情報をブログやHPに置いて、興味をもってもらい、最終的に顧客になってもらうという方法。
マーケティング4.0 (コトラー氏発表)
デジタルトランスフォーメーションにマーケティングも対応すべきという論調。
自己主張が強いと嫌われる *1 ので、プッシュ型の売り込みは避ける。
顧客とフレンドリにつながるマーケティング方法として、ペルソナ4 を明確にして カスタマジャーニーマップ5 を作成して顧客体験の向上を目指すということらしい。
- コンテンツマーケティング
Web/Blog なんかで価値ある情報を出して、客を誘引、ニーズ育成して顧客にしてファンとして定着させる。 - オムニチャンネル
顧客との接点(=チャンネル。HP, チャット, 通話, メール等など)を複数持って、これを統合してどのチャンネルでも同様にサービスを受けれる事。プロモーション~購買~サポートまで一元的にサポートする。…SalesClowd 6 にも全く同じ名前のサービスがあり、なるほどこのための機能かと…。 - エンゲージメント・マーケティング
ファンから企業価値の向上を自己実現と捉え、企業と顧客が二人三脚で共創活動するマーケティングの事。
SNS 上で顧客とコミュニケーションする ソーシャルCRM など… - デジタルマーケティング…知らん人おらんよな?
- Full Funnel Marketing
認知~興味・関心~比較~購買に至る過程を Funnel ( 漏斗 )に見立てて、認知から購買までの一連の行動にバランスよくアプローチしよう!というマーケティング手法。
Salesforce なら商談(Opportunity)オブジェクトのステータスか、パスがこれに当たると思う。
で、重要なのが カスタマーエクスペリエンス7 とのこと…これまた企業は大変やね。
ネット広告
ネット広告等も測定し易い事もあるし、コンテンツ連動広告や、行動ターゲティング広告等も色々考えると良いかもしれない。(と言うか 追跡Cookieは殆どこのため)
DSP 広告
…効率のための解析も面倒なら DSP 広告という手もある。
こいつは Demand Side Platform の略で、インターネット広告代理店をと通した広告やね。
供給サイドのプラットフォームのSSPとリアルタイムにマッチングする技術で、複数の広告主と複数のアドネットワークのマッチングを行っている。
ここに依頼した広告は、広告枠を通じて配信される。
- インプレッション: 広告が表示されたことを意味する
- クリック数 : 広告クリック数
- コンバージョン : 商品購入や資料請求、お問い合わせなど、広告を出稿している広告主にとって成果とみなされる行動をとった事
このあたりで広告費用の各設定がされる。
がネット広告だとそこそこ 問題8 もある。
ハイテクマーケティング
ハイテク製品には独特の戦略がある…
- イノベータ理論
アーリーアダプタ(市場ができて飛びつく初期市場の層)に使ってもらって、市場を伸ばそうという理論。 - キャズム理論
アーリーアダプタで止まって、広まらない溝をどういったアプローチで乗り越えるかの理論。
どう販売するか?(Merchandising)
どう商品を扱うかの概念。
- 商品の品揃え(物理店舗の場合)
- 販売価格
- 陳列方法
- 販売促進方法(マーケティング見れ)
等を考える。
品揃え(物理店舗の場合)
物理店舗の場合、陳列棚には限りがあるので、売れ筋を把握して置きましょうという話。
POS(販売)データ等を分析すれば売れ筋はわかる。 ABC分析9 も効果的。
陳列方法
「これを買う」と強い意志を持って行く人は 10% に満たないらしい…。
なので、レイアウトや陳列方法を工夫すると売上が変わっていく。
どっちかというと行動科学の分野。
Amazoon のTopページにどういうレイアウトで、何を置くか…そういう言い方するとわかりやすいかもしれない。
販売方法
…と言ってもなぁ(汗
代引き、クレカ、コンビニ払いとか色々ある上に、サブスクとかもあるから各々検討して(汗
販売価格
代表的な価格設定方法は下記らしい。
- コスト志向価格設定
原価+マージンで決定する価格(原価加算法)、 目標利益を設定して、そこからマージンを逆算する(目標価格法)など - 需要志向価格設定
「売れる価格」を目指すやり方。
市場調査で売れる価格と適切な価格を探る知覚価値価格設定、
需要が変動する場合、価格を変動させる需要価格設定、 市場特性に合わせてあえて異なる価格を設定する価格差別など - 競争志向価格設定
入札価格や、実勢価格…要するに競争相手の顔色を見て設定する価格 - 新規参入時用の価格設定
参入直後に自分の価値を広く知ってもらうため、赤字でも安く売る「ペネトレーションプライシング」。
高級志向イメージを出して、裕福層ーマニアにターゲッティングする「スキミングプライシング」戦略など - EDLP
Every day low price。コスト削減でともかく安く多く。 - HILO
High-Low Price。特売集客。
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自社の自己実現を考え、その価値をビジョンに埋め込む。そうすればその先に利益がついてくるという考え。的外れだと…
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
↩ -
モデルユーザのこと。具体的に「30代男性独身リーマン。趣味はゲームプレイ」といったライフスタイルを定義しておく。↩
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ペルソナの動き(購買行動)を「旅行」に見立てて図示したもの。↩
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Salesforce のサービスの一種。オンラインマーケティングを支援する総合パッケージ製品。↩
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顧客体験とよく言われる。近年 Attention(注目)-Interest(興味)-Search(検索)-Action(購買)-Share(他人との共有) の動作を取る。伝統的な広告メディア(ペイドメディア)の効果が下がってきて、個々人の口コミ等制御できないメディア(アーンドメディア)の影響力が大きくなってきているため、顧客をいかに感動させて共有してもらうかが焦点になってきてる。↩
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広告がスクロールしないと見えない…BOT や人海戦術で広告効果があるように見せかけられちゃう、広告先を広告主が選べなくて想定外の箇所に広告が出てしまう等…↩
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取扱い商品を、売れているもの/売れないもので分類し、管理水準に差を付けるなど、重点管理を実施する時の分析技法。販売数量の上位 70% を売れ筋とみなす…など。↩
*1:これでツイフェミを思い浮かべたのは自分だけか?