技術をかじる猫

適当に気になった技術や言語、思ったこと考えた事など。

読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(8)

やっと来たぜ投資周り!

お金を育てる

投資を長期で考えるのが大切な理由は「複利効果」が見込めるから。
年利 5% なら、100 万が来年 105 万になるけど、2年目は 110.25 万と、1年目より 2500 円高い。

ちなみに元本にのみ(上記の場合 100 万が元本) 5% がつく事を「単利」という。

  • 72 の法則
    72 を金利(%)で割った値が、元本がだいたい 2 倍になるまでの期間という法則。

リスクとリターン

安全な投資はリターンが少なく、危険な投資はリターンが大きい。
通常、短期ではハイリスク・ハイリターン、ローリスク・ローリターンになりやすいが、長期で見ると傾向的にリターンが見込めるものもある。

  • ボラティリティ
    値動きの激しさを示す言葉。
  • 流動性リスク
    資産をすぐに現金化できないリスク。
    不動産など。
  • 市場リスク
    金利や投資家心理も、投資には影響が大きい。

2022年7月時点で、米国ドルのドル高が続いている背景には、政策金利引き上げなどが背景にある。
政策金利が高い → 短期金利が上がる → 預金金利が上がる → ドルを預金しとけば良くね?
がドル高の背景。

株式市場

株≒会社の所有権。
一般の投資家からお金を集め痛い会社や、多額の資金を集めたい会社は「株式市場」を利用する。
この市場は、情報公開と売買の手続き/手順などが国によって定められている。

会社は株で資金調達し、事業拡大などを目指す。

この辺は日本も変わらない

株価を決める要素は、利益率、成長率、経営、業種(セクター)、顧客がついているか、配当額、など様々な要因がある。
こうした会社の分析を行ってるのがアナリストで、売り買いのタイミングなどのアドバイスをしている。

アナリストとしては、個人的に バフェット太郎さん とか、森口さん とかを毎日ニュース的に見てます。

  • IPO
    新規株式公開。初めて市場に出回る株を指す。
    IPO は直後に伸びる(伸びしろが多い)可能性が高い事も多く、抽選だったりする。

低リスクで始められる投資信託

株を買うならまず証券会社に講座をつくるべし。

自分が持ってるのは、SBI証券楽天証券
SBI証券は、総積立金額に応じてポイントが割高で貰える+クレカ積立でクレジットカードのポイントもつく。
楽天証券楽天銀行+カードタイアップで、ポイント貰える+楽天銀行金利が増える。
貰えるポイント的には SBI やマネックス証券の方がいいけど、楽天証券はインターフェースがわかりやすくて、初心者にフレンドリだと思う。

  • 分散投資
    1つだけでなく、様々な分野やものに投資すること。
    例えば 1 社の株に全力投資すると、会社の業績次第で紙くずになる…けど、色々な会社をまんべんなく買っていれば、平均的な結果が得られるようになる。
  • バイ・アンド・ホールド
    長期保持しておけば株式市場は平均的に上がるから長期でもっとけという考え方。
  • 投資信託
    個人が個別株で数十種類買うとか大変なので、プロに金を預けて株式売買をやってもらう。
    そんな金融商品投資信託
    大抵 100 円から投資できる。
  • ETF
    上場投資信託。株式のように売り買いができる投資信託のこと。
    株価みたいに一定額以上で取引されるので、まとまった金が必要。
  • アクティブファンド
    投資信託の一形態。ファンドマネージャーの才覚で取引を行い、市場平均より上の結果を目指す。
    手数料が高めで、市場平均以下になるファンドも結構ある。
    要するに当たり外れが大きい。
  • インデックスファンド
    投資信託の一形態。指数に連動させるファンド。
    手数料が低く、市場平均に連動て動く。

インデックスファンドは 「S&P500指数」 連動ファンドが有名。
日本だと「日経平均」は良く聞くと思うがこれも指数。

株価指数の読み方

指数は、実際の指数よりもどのような動きをしているかの方が重要。
これは市場動向を知るために活用する。

インデックスファンドは、こうした指数に連動するように設計されている。
インデックスファンドを買って、株式市場全体に投資するほうが、個別株やアクティブファンドを買うよりリスクは低く、長期運用での成績も良い傾向がある。

  • ドルコスト平均法
    毎月などの決まった間隔で、定額の積立を行う投資方法。
    株価が高い時は少ししか買えないが、株価が低い時はたくさん買える。
    結果として、時間平均的な株の買い方ができる。

積立NISAとかもろにドルコスト平均法ですね。
というかそういう買い方しかできない。

債権

会社が発行する「借金」のこと。
文字通り会社にお金を貸すというもの。

会社が倒産した場合、株主より優先して資金を回収することができるため、株より安定している。
ただし、あくまで借金を金融商品化しただけなので、配当(と言うか金利)も決まった定数でしかないので、値動きが株より小さい。

国の発行する債権は、かなりの安全資産といえる。
ただし、安全な債権ほど利息が安い。

債権には「金利リスク」がある。
債権販売時点で金利が決まるが、その後社会の金利が上がっても固定のままなので、価値が下がる場合がある。

ただし、債権の投資信託は物によっては、「債権支払いが不可能な場合、同価格の株で支払う」といった条項のある債権投資信託がある。
そもそも借金を払えない企業の株貰っても…ねぇ?てなこともあるので、安易に「債権だから」みたいな考えは捨てたほうがいい。

マネー・マーケット・ファンド

短期金融市場と言われる。企業が銀行からお金を借りる市場。
借金の期間が数週間や、場合によっては数日程度しかない。

世界でも有数の大企業ばかりが借りる市場なので、安全だとみなされてる。
こうした債権を証券化したものが マネー・マーケット・ファンド

ETF でもあるにはあるけど、盛り上がらないよね…日本だと多分手数料の方がかかる (;´∀`)

デリバティブ

金融派生商品。 資金運用のリスクを低下させたり、リスクを承知で高い収益を狙うために開発された金融商品のこと。

株や債券、株価指数、貴金属、通貨、原油などを原資産に、金融商品として扱う。
加えてレバレッジ*1がかかっている。

多くのデリバティブはリスクが大幅に軽減されている。

  • コールオプション
    ある商品を将来のある期日までに、その時の市場価格に関係なくあらかじめ決められた特定の価格(=権利行使価格)で買う権利のこと。
    買うことができる権利を買うので、最悪の損失でもこの権利を買った金額まで。
    詳細
  • プットオプション
    特定の原資産について、一定の期日(期間内)に、あらかじめ決められた数量を、あらかじめ決められた価格で、「売る権利」のこと。
    買い手が権利行使した場合に応じる義務が発生します。
    詳細
    コールオプションの対になってるやつ

商品と通貨

先物取引*2を行う目的は、リスクヘッジと投機の2つがある。
「値段が高騰するかも知れない」というリクスに対する「リスクヘッジ」と、
「将来価格を見越した取引の運用益」を目指した「投機」のふたつ。

先物取引レバレッジがかかるため、少ない元手で大金を動かせる。

正直、投資のプロしか手をだしてはいけない。

レバレッジをかけてきた時点でそうですよね…
因みに投資信託でも、「ブル2倍ETF*3とか「ベア2倍ETF*4なんてのもある。

その他の投資

不動産は値上がりが期待できるなら、魅力的な投資対象。
大抵の投資家は、金融商品になっている不動産の小さな持ち分を買うという形で投資する。

コレクション系は、市場も限定されるし、同じ趣味人にしか売れないので、投資とは言い難い。
特に重要視されてなかったけど、これは同意…。
プラモとかの転売ヤーがこれやろうとしてたけど、タイミング間違って爆死する人多いだろうなぁ。

ヘッジファンド」は「なんでもあり」の投資会社。
株も債権も商品も扱うし、金を借りたり通貨取引もできる。

プライベートエクイティ・ファンドも一種の投資会社で、投資家から金を集めて企業の未公開株を購入する。
借入金で投資することもある。

この2つはどっちも一般向けではない。

金融市場の安全性

米には証券取引委員会という組織があり、市場の透明性や監督を行っている。
また、商品先物取引委員会という組織と2つの組織により、金融機関の間違った行動から一般の投資家を保護している。

日本だと、政府機関の 証券取引等監視委員会 がこれに当たる

また、証券投資者保護後者(SIPC) は、一般投資家の証券口座を守る役割を持っている。

尚、日本の場合、証券会社に預けているお金や株式や債券、投資信託などの有価証券は、金融商品取引法によって分別管理が義務付けられています。
なので、証券会社が破綻したとしても、預けたお金や株式は全額が保護され、返還してもらうことができる。
さらに、証券会社が分別管理を怠って顧客の預かり金を流用していた場合であっても、証券会社が加入を義務付けられている「投資者保護基金」によって、1000万円まで補償されます。

*1:先物などを利用して実際の値動きの倍などの動きを行うこと

*2:事前に買い手が決まったレートで金を支払い、商品を半年後などに受けとる方式。その間に市場価値が上がっていようとも、決まった数量の納品が必要になる。

*3:値上がり期待だが、もとのETFの2倍の価格変動を起こす。つまり、値下がり時も2倍のダメージを食う

*4:もとのETFと逆相関の動きを行うよう設計されたETFで、しかも2倍の動きをする。もとのETFが 10% 値下がりすると 20% 儲かる仕組みだが、逆があると目も当てれない…