技術をかじる猫

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キャプチャボード導入と、録画を試す

こんなものを購入したので、色々試したメモです。

Elgato Game Capture HD60 Pro [並行輸入品]

Elgato Game Capture HD60 Pro [並行輸入品]

  • メディア: Personal Computers

これは内蔵型キャプチャボードで、USB 型も存在しています。
面倒とか、中触るの怖い人はこっち Elgato Game Capture HD60 S [ソフトウェアエンコード式キャプチャボード(日本国内正規品)] 1GC109901004 を使うと良いかも知れません。

インターフェースは PCIE なので、スロットが開いてるかどうかも確認しましょう。
因みに、留めネジは入ってないので、事前に用意しておく事を推奨します。

この内臓キャプチャボードには、IN/OUT のHDMIポートがあり、IN が録画用ソースで、OUT はパススルー出力ポートである。
パススルーというのは、録画用の処理を一切せず、IN の内容を出力するもので、こっちは完全に遅延なし。
これを利用して、OUT のHDMI をディスプレイやTVに繋げば、遅延を気にせず遊べます。(USB版もパススルーはできるはず)

インストール

まずはデバイスドライバインストールと、キャプチャソフトインストールを行います。
ダウンロードサイトはこちら

www.elgato.com

自分のキャプチャボードと、OS を選ぶと

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二つのアプリが出てきます。
ダウンロードするのは右側の GAME CAPTURE の方。 (4K CAPTURE UTILITY はおそらくTVとか動画とかをキャプチャするためのツールじゃないかな…)

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因みに、気づかないと凹むのはこっそり下の方に View game capture drivers here. とか書いてあるやつ。
なんでドライバがこっそりしてるんだよとは思うけど、これも入れておく。

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インストールする順番は気にしなくても良いらしい。

自分のマシンスペック

数字の目安です。この環境でこんな感じに表示されましたよ的な指標です。

  • CPU : Core i9-9900K 3.6GHz
  • Mem: 32G (DDR4 Dual Channel 4400MHz)
  • GPU : GeForce RTX 2080 Super
  • OS : Win 10 Pro (19041.928)

起動と録画

インストールが完了すると、GameCaputure HD というアイコンが出てくる。

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ここから起動すると、キャプチャウィンドウが開く

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画面をダブルクリックすると、全画面表示できる。
画面に触らずゲームしてると、周囲のコンソール類が非表示になって全画面表示になってくれた。
この辺りはなかなか親切かもしれない。

尚、USB は不明だが、キャプチャボードでの遅延は体感で 0.1 秒未満。
音ゲーだと Perfect が Great になるかも?程度。
格ゲー音ゲースコアラー、フレーム回避ガチ勢では致命的だが、ボードゲーム類なら誤差でしかない程度。その意味では低遅延でいい製品と言える。

保存先などは画面右上の歯車アイコンから開いて設定する。

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設定したら「録画」アイコン(赤〇)で録画ができる。
特にいう事はない。
グラボがエンコード対応していると、リアルタイムに mp4 変換されていく。

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因みに録画しない状態で Discord 共有するとこうなる。
コンソール類は自動で隠れてくれるのと、画質は回線速度にもよるけどかなり綺麗(協力者曰く)。
遅延も回線の影響を受けるのかもしれないが、自分のところでは 0.2 sec 程度と思われる。
尚、デフォルトではゲームとして認識されないためか、ゲーム音声は共有されない。

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FaceRig と一緒に撮影する

Game Capture HD は設定が簡単な代わりに、細かいことが制御できない。
例えば、FaceRig と合成してクロマキー(背景抜き)で撮影するといった操作はできない。

なので、OBS Studio を利用する。

obsproject.com

OBS Studio の基本的な使い方は OBS Studioの詳しい使い方・設定方法 - 新・VIPで初心者がゲーム実況するには この辺に任せる。

ゲームキャプチャ画面は、OBS からだと 「映像キャプチャデバイス」として認識されている。

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次に FaceRig だ。
FaceRig は Web カメラで認識した表情を、アバター(2D/3Dのキャラクターモデル)にフィードバックして、映像出力するツールだ。
まぁ要するに VTuber 御用達ツールの一つ。

store.steampowered.com

因みに、まだテスト中ではあるが、Animaze by FaceRig というツールも開発中だ。
こちらは VRM に対応予定とのことで、VRM 対応が入ったら乗り換えても良いかもしれない。
(VRM というのは VR ゲームのアバターフォーマットとして作成されたファイルフォーマット。 VRゲームに自分の姿を好きなキャラモデルで表示して撮影する - 技術をかじる猫 こんなことができる)

store.steampowered.com

FaceRig からは「ブロードキャスト」を開始して

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同じく「映像キャプチャデバイス」を指定する。

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追加したらフィルタを選択し

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エフェクトフィルタに「クロマキー」を指定する。

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するとこんな感じ

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おまけ。配信設定済ませたディスプレイの様子

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