この記事
前回の続き
- 11章:収益率の特徴と中身
- 12章:リスクが収益を生み出す
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- 超ざっくり各章まとめ
- 11章 収益率の特徴と中身
- 普通株の評価を決めるのはなにか
- 投資収益率の3つの特徴
- チャンスと思える投資機会に出会ったら
- リスクが収益を生み出す
- 三つのリスク
- 市場リスクをいかに管理するか
超ざっくり各章まとめ
- 11章:値上がり益はリスクがあるからこそ、リスクを織り込んで高くなる。
- 12章:市場のリスクは認識しておけ。
「敗者のゲーム」を各章単位でざっくりまとめていくよ。
9-10章
「敗者のゲーム」を各章単位でざっくりまとめていくよ。
前の記事たち
5, 6 章分です。
マーケット(市場)とバリュー(企業収益と配当)をキャラクターとして表現している章。
マーケットは変化に富んで興味深い対象で、皆注目する。
一方で、バリューは軽視されがちだ。
市場は浮き沈みが激しく、投資家(トレーダー)を翻弄する。
一方でバリューは黙々と仕事をして、配当を配る。
長期的にはバリューは市場に勝つ。
長期投資を考えるなら、一次的な市場の上下に振り回されてはならない。
実態としての企業への投資、企業収益と配当に注目せよ。
市場の大まかな動きは、歴史から学ぶことができる。
これまで株式市場がどう動いたか学べば、市場の本質が分かるし、今後の方向も分かるようになる。
PER*1 が高い物はそう長く続かず、利益と PER が極端に上昇なり下降なりすると、以降で下落なり上昇なりの圧力になる。
結局平均がどこかにあって、長期間の軸で見れば平均に回帰する。
時流に乗った企業というのもあるにはある。
短期的にはこのような動きもあるが、これらも企業である以上、その株価の流れは他の企業とさして変わらないとのこと。
そのため、一番危険なのは、投資に夢中になりすぎて短期的視野で動いてしまう事。
アベノミクス当初も期待感だけで、実態以上の株価の上昇局面はあった。
確かに浮き沈みは激しい…その後の金融緩和で株価は上昇し続けはしたが…
「平均への回帰」に関しては、GAFAM は市場で支配的になり過ぎている感はある…。
NASDAQ 上ではこれらは「我こそが市場だ」と言わんばかりの様相まで呈している…この本が出た後にこんな企業が出てるので、やはり市場は水物と見るべきか…?
それとも長期視点ではこれら企業も平均に回帰していくのか…(平均が高いまま生き残りそうではあるが…)
興味は尽きない
*1:一株当たりの収益に対する、株価の倍率
「敗者のゲーム」を各章単位でざっくりまとめていくよ。
資産運用の仕事は本来二つある。
しかし運用機関はビジネス(後者)を優先しがち。
前者で顧客満足度を出すには、今の市場で競争相手に勝つのは難しい。
尚、前者は「運用」と「運用アドバイス」がある。
【短期収益志向】…テーマや、流行によるゴミ投資信託が乱立する背景はコレか…
そしてこんなファンドを大量に作るなら、そりゃ個人投資家に勧めたくもなるよなぁ…
そりゃ投資に負けて市場から退場する個人投資家が多いわけだよ(==;
続きを読むこれを読み始めたので、第一章の要約。
多くのアクティブファンドは指数に負ける。
取引所の取引の 99% が機関投資家、つまりアクティブファンドであるため、実質市場≒機関投資家である。
そのため機関投資家は自分自身を超えていかねばインデックスに勝つことができず、そして勝つためには他の機関投資家より良いアナリスト、システムなどのコストが必要。
結局運用費は上がるので、インデックスに負ける「敗者のゲーム」と化した。
勝つために手を打って戦うゲームは「勝者のゲーム」で、ミスを打たずに相手の失敗に賭けるゲームは「敗者のゲーム」。
ゴルフは原則的にミスショットを避ける「敗者のゲーム」。
勝者のゲームはガチ勢が集まってしまって、上位層による「敗者のゲーム」と化してしまう。
現在の資産運用が丁度これに当たる(プロだらけの中で株の売買をやってる状態)。
結果、短期的にマーケットに勝つことはあっても、長期的にわたって市場平均以上のお成績を出せる投資信託はきわめて限られる。
市場収益率が7%で、ファンドの全コストは平均で 3.25% その上で市場平均を超えるなら、10.25% の成績を出す必要がある。
それを機関投資家だらけの世界で達成するのは難しい。
市場を忠実に反映し、市場に負けないインデックス・ファンド一択。
常に目的達成を最優先し、相場に振り回されずに資産運用すべき。
要するにぶれずに辛抱強く貫くことが勝者のゲームにすることができる。
これが本書で言いたいこととのこと。
動画作成しました。
動画制作で字幕って大変ですよね…一方で、ゆっくりMovieMaker は台詞と一緒に字幕も作成できるところは非常に便利です。
しかし、ゆっくり Movie Maker で作った字幕は sub ファイルですが、PowerDirector が対応しているのは srt という別の形式のファイルです。
そのままでは取り込みができないので、今回は変換ツールを作るついでに、Python の勉強動画に仕立ててみました。
尚、この動画の字幕は Youtube 動画下部の「 」から表示できます。