技術をかじる猫

適当に気になった技術や言語、思ったこと考えた事など。

読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(2)

これを読みながら自分的まとめ。
第二章分

お金とキャリア設計の基本

前回

white-azalea.hatenablog.jp

キャリアとお金の関係

キャリア=それまで積み重ねてきた仕事のスキル+経験。

キャリアを予測することは難しい(時事の情況や経済等、左右する要素が沢山ある)。
でも方向性は決めて、判断していく必要がある。

今のアメリカは一つの仕事は大体 4 年半で転職するのだそうな…流石アメリカ…経済的合理性の果てに国民ほぼフリーランスの国…。
日本も雇用流動性という形でそうなりつつある。終身雇用も実質崩壊してるしね…。
こうなると、転職が普通になるので、変化が当然にってくるので、それを見据えたキャリアプランが必要。

人的資本「資産価値の高い人」とは

人的資本=キャリアで培った生産性、知識、人脈、スキル

職業ベースのキャリアがあれば、勤め先が変わっても通用するので、キャリアアップの為の転職も望める。
しっかりした人的資本を手に入れるなら、最初の投資は教育とトレーニングである。

日本だと「総合職」なるものが曲者な気がする。というのも、技能職でない場合、要するに「なんでもや」だと、代わりが多い…。
総合職はその場その場でやり方も違ってくる…要するにほかで通用するものが少ない。
これが悪いとはいえないが、専門性は目指すべきだと思う。

キャリアに関する教育・トレーニングは就職後も続ける必要がある。
学ぶことを辞めなかった人は大抵キャリアで成功して稼げるようになっている。

教育は最もローリスク・ハイリターンな投資だと考えられる。
というのも、フルタイム勤務での生涯賃金差は 大学・大学院 2億2000万、専門・短大 1億8000万、高卒 1億5000万 (みんなのマネ活) と明確に差が出る。
だからこそ奨学金 3-500万借金してでも大学を出る価値があるわけで…。
運良く学閥のあるところに組すればラッキーでしょうね。

人を雇うメリットとリスク

原則 労働生産性 > 雇用コスト でなければならない。
雇用主が労働者を求める「労働力の需要」と働き口を求めて競争する「労働力の供給」のせめぎあいで市場価値が決まる。

まぁそらそうよね感。

障害所得を最大化させるために大切なこと

  • 恒常所得仮説
    安定して収入が期待できる人は、目先のの収入ではなくて、生涯を通じた所得にもとづいて消費行動を決めるという仮説。

細部が正しい訳では無いが、概ね方向性は正しいと経済専門家には言われてるらしい。

この観点で見ると、奨学金は色々正しい。
やむを得ない事情(倒産とかコロナ)はまだしも、特に障害もないのに奨学金借りて大学出て、プランもなく非正規を選んだ人はこの辺の観点が抜け落ちてるのかもしれない。

生涯を考えると、市場変動で今の職業の収入が減るかも知れない。
なんなら AI で消える可能性だってある。
生涯所得を決める最も大きな要素は「どんな職業を選ぶか」ということ。 報酬額を決めるのは、仕事の難しさ、責任、需要、働き口が多いか少ないか、教育・トレーニング・スキルだ。

プログラム教育が必修になって、大卒で入ってくるのは 2029 年位かな?
エンジニア不足が叫ばれるがどれくらい市場にインパクトをもたらすか楽しみではある。

一般に、経験を積んで能力が上がると報酬が増える。これは雇用主にとって価値が上がったからだ。

何のために働くか

キャリアで成功を目指すのは金だけの問題ではなく、好きかどうかや適正、現実も踏まえてキャリアを考える必要がある。
どの仕事、どの会社、どの業界なら自分が精神的にやっていけるかを事前に知るのは難しい。
だが意識だけはしておけ…

子供の「しょうらいのゆめ」は無邪気に決めるものだろうと思う。
でもそれでやれるほど甘くはない…とは聞くものだ。
でも 「好きだからこそキャリアアップが苦痛ではない」 という事もある。
少なくともプログラムを書くのが大好きだから15年もエンジニアやってられる所もある。

報酬額がどう決まるのか

雇用主だってその仕事にふさわしい資格のある人を探す。
経験、専門知識、わかりやすく資格、なんなら「残業休出OK」を探すかも知れない。
逆に言えばこうした雇用主が求める要素によって報酬が変わる。

出来高給の場合もあるが、一般的には時給制、月給制、年棒制が多い。

尚、雇用主が最低限これ以上は支払わなければならないという「最低賃金」という値が決まってる。
夜間、休日、残業、月当たりの超過分労働時間なども大まかに法律で決まっている。

日本だと都道府県で最低賃金は異なる。
また残業に関しては 労働基準法 で次のように定められている (2022 年時点)
1日 8 時間以上、週 40 時間以上は残業
労働組合があり、協定で同意しなければ残業は違法となる
残業は月 80 時間が限度
- 残業(法定時間外残業) : 25% 以上割増
- 深夜残業 : 50% 以上割増
- 法定休日 : 35% 以上割増
- 休日深夜 : 60% 以上割増
- 法定時間外残業(月60時間を超える残業分) : 50%以上割増(大企業のみ)

また、2023 年からは月 60 時間を超える時間外労働の割増賃金が上がる

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読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(1)

これを読みながら自分的まとめ。
とりあえず一章

まとめより自分のコメントのほうが長い気がするのは多分気のせい。

お金の計画

欲しい物があるなら「金の計画を立てる」ことが役立つ。
お金の計画は「自分が金を使って何をしたいか」ということ。

お金とは?

結論から言えば交換の手段。欲しい物や必要なものを手に入れるための手段である。
ただし、手段でありながら「貯める」ことができる。
また、ものやサービスの価値を数値で示す価値の尺度という側面もある。

キーワード

  • マネーサプライ : 市場、社会に出回ってるお金の量。これには銀行にプールされているお金なども含む。

購買力を下げる一員・インフレ

インフレーションはものやサービスの値段が上がること。
インフレが起きると、価格の問題から買えるものが買えなくなることもあり、購買力が下がる。
しかし、値段の上がり方は一定ではないので、全体的に見て上がったかどうかを考える必要がある。

通常1-2%インフレが適切で、それより高い場合は給料の増加が追いついていないと言われてる。
因みに最悪なのはデフレ(インフレの逆)で、低成長/マイナス成長と結びつく。

  • 消費者物価指数 : 殆どの人が日常的に使うものを選び、その値段の変化を指数で表したもの。
  • GDPデフレーター : その国で生産された全ての資産(名目GDP)を前年の値段で計算したGDP(実質GDP)を用いて、名目GDP:実質GDP の比率で表すもの。

個人的考察
そもそも論適切なインフレとは、「労働生産性が上がる→人口に対する生産量が増える→給与に還元→市場に金が増えて、円自体の価値が下がる→物の値段が追従して上がる」という流れが理想。
2022 年のインフレはそもそも戦争や中国の強制的なCO2規制に伴うモノ不足(物がないか全世界で物価上昇)と、日銀の緩和継続(円を大量に市場に流した結果円の価値が下がってる)+全世界の金融引締(市場に流しすぎたドル等の金を回収して、海外通貨の価値が高くなっている)の差によって発生している。
これは労働生産性が上がった訳ではない。にもかかわらず、外的要因で強制的にインフレを起こしている状態なので、
→企業が値上げに踏み切ってもそもそも原価が高いからであって儲かってない
→給与所得は変わらない
→買い物がキツくなる
→買い物したがらなくなる
→景気は停滞or後退するという悪性インフレといえる。
景気は上がらず物価だけが上昇する状態を「スタグフレーション」とよびデフレよりも悲惨な情況になる。
従業員は生活のため賃上げ請求
→ 企業はその分を商品価格に転嫁
→ さらなるインフレ
→ 賃上げ…
物価=インフレスパイラルといい、止めないとどこかで破綻を起こす。

どうすれば経済的に自立できるか

前提として、自分のお金の面倒は自分にしか見れない。
生きていれば常に判断は繰り返すし、判断・行動の責任を持たなければならないが、特に大きな責任を伴うのがお金に関する判断。

自身の金は、自身の決断で、自身の未来を決める。

他人のせいにしたところで判断ミスは自分がボンビーになる事実からは逃れられないと言うことだ…

個人的考察
貧困女性問題
TVなどもメディア露出も結構あるが、数値の上で色々見ていくと、実はこの意識の問題ではないかと考えられる。
正規雇用率は男性 22.2% / 女性 54.4% (内閣府男女共同参画局 2020)で、たしかに女性のほうが非正規の割合が高く、必然的に収入も安定性も悪い。
一方で、「日本労働組合総連合会」の世論調査(2022/3/31)によると、女性の非正規雇用は「ゆとりがない」66.9% でありながら、正規雇用になりたいという率は有期契約の 44.9%, 派遣の 38.3% という半分以下である。
このことから、余裕がない状態であっても、キャリアアップや収入の安定化などを選ばない。
尚、なぜ非正規で働くのかに関しては、コロナ前の情報ではあるが このグラフ がわかりやすい。
要因の一つに、キャリアアップ等の教育が欠如していた為ではないかと考える。
2022 年の高校教育からライフプランニングなどは高校生に入ってくるはずだが、現行世代(今の20-30代)ではこうした教育を受けて来ていない。
世代的に「男は家庭を守るものだ」といった同調圧力が男性側にだけかかっていた事による意識の差が出たのではないかと考えることができそうだ。

人生設計とお金の関係

キャリアや結婚といった大きな要素は、高校位で大体の目標は決めておいたほうがいい。

  • 教育
    社会のスピードについていく、キャリアで成功する、人生の目標を達成する等色々使える。
    良い教育が受けれないと、人生の選択肢も狭まる。
  • キャリア
    自分がしてきた仕事の積み重ね。スキルや経験で自分のキャリアをある程度コントロールできる。
    経済情勢を知っておくことで、正しいキャリアの選択もできる。
  • 恋愛・結婚
    …「人生の中で大きな位置を占める」と言及されてもなぁ (;´∀`)
  • 家族
    自分の親や子だけでなく、親戚なども係わる。
    これらのサポートを人生の目標にする人も多い。
  • 物質的豊かさ
    家や車など、特に家は人生で最も高い買い物になる可能性が高い。
  • 老後
    仕事を引退した後のこと。この過ごし方も人生の目標の一つ.

個人的考察
因みに、FIRE した人の結構な割合が早めに老ボケするらしい…社会生活から離れて人間関係も考えることもなくなってしまうからである可能性も…

金の専門家との付き合い方

FP *1 や投資アドバイザーは、そもそも金融機関や保険会社から金で契約している事実。
これを鵜呑みにするということは、自分にとって本当に必要な物が選べない。

…というかノーガードで人生売り渡してるに等しい
事例 安全な「債券」に投資したはずが…遺産6億円の半分をあっさり失った「富裕層未亡人」の悲劇

一生お金に困らない生き方

計画を建てよう!人生の中でお兼ねに係わる要素をピックアップして、具体的戦略を立てる。
できれば紙に加工。

  • 支出
    今のライフスタイルを維持するのにどれくらいかかるか?今後増えるか減るか、多くは家計簿をつけて何にいくら使ったか把握する
  • 収入
    バイト、仕事の収入など。
  • 貯蓄
    収入の一部を貯める。計画を立てる上で貯蓄の習慣は大きな要素
  • 借金
    クレカ、住宅ローン、奨学金等。
    いくらをどんな条件で借りるかは重要な要素。
  • 各種保険
    これもお金に係わる…というかなにかあったときの為の安心ですね。

日本だと国の医療保障が手厚いので、よほどでなければ積立生命保険以外はコスパがよろしくない。
具体的にはリベラルアーツ大学の youtube を見よう!

因みに、自分は家計簿アプリ Zaim を使ってる。
多くの家計簿アプリが、銀行やクレジットカードと自動連携できる。当然これも連携できる。
Zaim を使う主な理由は、CSV インポート機能があるため。
自分のメインクレジットカードが Yodobashi GoldPointCardPlus だからで、自動連携対応している家計簿アプリ現状存在しない…
しかし Zaim であれば、ここからヨドバシのCSVを流し込むことで連携できる。

自分の資産状況はどうすればわかるか?

バランスシートを作れ。以上!
バランスシートは貸借対照表といって

資産 負債
ノートPC (220,000) クレジットカード残高 (-160,000)
家具(200,000) 奨学金(-1,210,000)
-(中略)- -(中略)-
計 2,440,000 計 -2,180,000

こんな表をつくって算出する。
「資産合計 - 負債合計 = 純資産」で、これが定期的に増えていることを確認しよう。

お金を社会に還元する

ボランティアは立派に社会貢献だが、お金を差し出すのだって慈善事業だ。

個人的には UMHCR 国連難民高等弁務官事務所にクレジットカードで毎月支援している。
尚、こうした寄付に関しては年末の確定申告で申告すれば、寄付扱いで課税されない。

バランスの取れた人生

本当に大切なのは、喜びと幸せに満ちた意義深い人生を送ることであり、お金はその手段でしかない。

ぐうの音も出ない正論…
もっと極端な事を言えば、人間は自分の気分が良ければそれ以外どうでもいいので、だからこそ麻薬に走る人がいるわけです…。
これの応用が、「君はすごい」「頑張ってる」とヨイショして気分良く働かせて、しかし対価が低い…やりがい搾取というものがあります。

物流・在庫管理(2)

出庫

名前の通り、関連処理が 出庫処理 (出荷処理ともいう)という。
主に下記のような機能がある

  • 出庫指示入力
    出庫指示書をプリントアウトすることもある。
  • 出庫予定表
    本日出庫予定の一覧などを出力する。
  • ピッキング*1リスト
    これからピッキングする商品のリスト
  • 出庫入力
    ピッキング完了後に出庫完了直後に行う入力処理。
    この時点で売上データを作成する。
  • 出庫伝票
    出庫単位に発行する伝票。
    発行して自社で保存しておく場合に利用する。
  • 出庫照会/出庫問合せ/出庫一覧表
    実際に出庫した商品の一覧表または照会画面。
  • 納品書発行
    納品時に顧客へ渡す納品伝票。
    場合によっては受領書との複写式をするなど。
  • 指定伝票発行
    取引先が指定する納品書書式で印字・出力するなど

出庫指示

通常、倉庫では物流量に応じてルールを決めて指示を出す。「1日1回12時までの注文を13時に出庫指示を行う」「1日N回X時間置きに…」など。
任意のタイミングで設定できるようにしておくのがよさげ。

ピッキング作業

ピッキングリストを出力し、それに基づいて出庫作業を開始する。
これは出庫対象商品を倉庫からかき集めてくる作業になる。

ピッキング作業も倉庫がデカいと人件費もバカにならない。そのためバイトを野党などコスト削減することになる。つまり、それに合わせた最適なピッキング方法を考えておく必要がある。

なんてのがある。

入庫

入荷ともいえる。受領(≒入荷処理)して保管場所を格納(≒入庫処理)していく。
受領に際して、検品や受入検査を行う。

検品だと、数量や破損チェックなども行い、不具合があれば受領しないなどの措置を取り、再納品してもらう。
検品に時間がかかる場合は、一旦置いてもらい(受領はしていない)、不具合があれば次回納品で持って帰ってもらう。
これが未受領なのは、未受領と返品は会計処理が異なるから。

そのため注意点は

  • 検品項目、検査方法、検査結果を記録できるようにしよう
  • 不良品在庫場所、検査場などを属性として付与して、在庫場所登録できるようにする
  • 在庫に品質グレードといった属性を持たせる

なお、検品は検品でコストのかかる作業なので、到着した商品をそのまま受け入れる「ノー検品」と呼ばれるそうな。
検品のエラー率が十分に無視できるレートである場合にこうした対処を行う場合があるそうです。

発注処理をシステム化しているなら、入荷予定日ごとに入荷予定表を作成→発注品が正しく納品されてるか確認→問題なければ入荷処理の流れ。
なお、発注元が納品に先だって出荷に関するデータを送信してくる場合があり、これを ASN というらしい。

棚卸

決算時に棚卸資産を確定させ、売上原価を計算する。 方法にしては

  • 帳簿棚卸法 : 帳簿を用いて数量を把握する方法。
  • 実地棚卸法*5 : 人海戦術で現物を見て数量を把握する方法。エリア単位で割り当てして行うことが多い。

大抵の場合は両方採用してる。

棚卸後は会計処理するわけだが、帳簿棚卸と実地棚卸で出た数量差異は会計上 「棚卸減耗費」 という名称で処理するそうな。
これには原価があれば売上原価に繰り入れて、なければ営業外費用(or特別損失)として扱う。
で、壊れていたり古すぎて商材にならないものは、「破棄(商品破棄損 として扱う)」か「価値を下げる(商品評価損 として計上)」とみなす。

棚卸資産の評価

決算期とか、売上原価を計算するのに実行する。
財務会計(売上原価の計算)をまず行う。

  1. 昨年度の在庫評価額*6 + 1年間で発生した商品仕入高(当期商品仕入高) を計算
  2. 棚卸した際の SUM(数量 * 原価) = 期末商品棚卸高 を計算
  3. 前述の 1の値 - 期末商品棚卸高 = 売上原価
  4. 売上高 - 売上原価 = 販売利益 が産出できる。

棚卸資産(≒在庫)の評価はにシュル。

  • 原価法 : 文字通り原価で扱う
  • 低価法 : 現実的な売却価格で扱う

基本の原価設定にもいろいろある。

  • 個別法
    個別に単価を設定する。
    個体ごとの価格差が大きい場合に使う。
    中古ショップなら、商品の保存状態で考えるなど。
  • 総平均法
    「一定期間の受け入れ金額の総和」を「受け入れ数量」で割って平均単価を設定する。
  • 移動平均
    前回までの仕入時の単価、数量を記録していき、次回仕入を行うタイミングで平均をとって原価にする…を繰り返す。
    これをすると月ごとに原価が変わったりするが、販売単価は売れた時の単価で記録する。
  • 単純平均法
    すべての仕入数、仕入単価を記録して、全部足して平均する方法。
    …決済が期末とかでない限り成立しない方法。
  • 先入先出法
    FIFO ですね。在庫を入荷した時の単価、数量を記録しておき、売れたときは「最も古い在庫が売れた」とみなして原価を扱う。

*1:保管場所にある商品や、一時的に置かれた商品を出荷場所へ集めること

*2:棚から複数出荷先分の商品をまとめて拾い(種袋を拾って)、複数用意した配送カートに分配していく(種まきする)。

*3:配送カートを持って倉庫を回りつつ、商品を拾っていくやりかた

*4:棚などに取り付けられたデジタル表示器の指示にしたがってピックアップしていく方法

*5:日付を決めて一気に行う(スナップショットというと分かりやすいか…)一括棚卸と、一定の期間をかけて順次棚卸をする(逐次実行のシーケンシャル処理)循環棚卸がある。後者は棚せいりしづらい

*6:機首に前年の結果を持ってくる

物流・在庫管理

在庫

商品分類をざっくり3種で考えるそうな

  • 最寄品
    消費者が労力をかけてまで欲しいとは思わない商品。
    ほしい時に最寄りの店で買うもの。
    ジュース、雑誌、タバコ等
  • 買回品
    若干高価で、買う前に情報収集する等の労力を欠ける消費財
    ほしい時に複数店舗を見て比較するなどするもの。
    電化製品、衣類、家具等
  • 専門品
    こだわりを持って指名買いするもの。
    自動車、ブランド品等

ともあれ情況、モノによって「在庫=リスク」の場合も十分ある。
逆に在庫がないことで顧客が離れる、機会損失とトレードオフでもある。

在庫の分類には勘定科目を使う場合が多い。
そして、勘定科目では「棚卸資産」が最も近い表現になる。
これは直接的、または間接的に販売を目的として保有する資産のこと。*1

在庫管理

在庫管理を行う目的はざっくり2点

  1. 財務会計で必要になる「在庫金額」を算出する
    会計上は「棚卸資産」になるので、計上義務がある。
  2. 在庫品目別の在庫数把握
    商談時に納期の回答をしたり、生産計画を行う時に、現時点での在庫数が分からないとどうにもならない。

在庫管理を始める時、管理の最小単位を考える。これを Stock Keeping Unit (SKU) というそうな。
単位に使われるパターンは

  • 個別単品、重量単位、体積単位等
  • ロット : 製造番号や製造日で固めた単位
  • JAN+色 : 同一品目で色違い、大きさ違い単位で管理する
  • JAN : 品目を表すコード
  • 自社コード : インストアコードとも言う、自社で割り当てるコード

在庫管理をシステム化する場合

  • 出荷先
  • ライン
  • 製品倉庫
  • 品目
  • 原料
  • 包装素材
  • 製造品目
  • 半製品目
  • 製品
  • セット製品(セット売りのパッケージ)
  • 製品使用包装資材
  • 半製品構成
  • セット品目構成
  • ライン内在庫
  • 製品在庫

等、様々なマスタが想定できるそうな…|||orz

在庫管理するとすれば、色々機能も必要になる。

  • 在庫照会/在庫問合せ
  • 在庫一覧表

また場所も考えると、物理的な在庫場所だけでも

  • 倉庫
  • 工場
  • 本社
  • 営業所
  • 店頭
  • 輸送トラックの中
  • 船上
  • etc...

とかあるし、論理的な場所も含めると…なので、設計上は在庫場所なども増減できるよう設計しよう。

倉庫もそうだが、在庫をどのように分配するかも考えたほうがいい。
ハブ・アンド・スポーク という考え方があるそうで、エンジニア的に言えばネットワーク図みたいなイメージか…
ほかに クロスドッキング という考え方がある。
これは入荷された商品を在庫にせず、物流センターで仕分けして即出荷する方法。

また倉庫に保管する場合も倉庫内のエリア番号や棚番号があったりする。
ざっくり、これらを「ロケーション」という表現を行い、同列で扱うことができる。(ロケーション管理)

その他ワード

  • ゾーニング*2、フェイス*3POP広告*4
  • ゴールデンライン
    顧客の手に届きそうな範囲(物理的な位置)の中で、胸元の範囲(一番手に取りやすい)高さの列。
  • フェイスアップ陳列
    手前の商品を取ると、奥の商品が手前に移動してくる陳列
  • 引当
    注文を受けて取り置きしているものを「引当」といい、取り置き商品数を「引当数」。
    取り置きが可能な数を「引当可能数」と呼ぶ。

*1:しかし、トヨタでコレを資産として計上してたら「実態を表してない」と社長がキレて、大改革した。「カンバン方式」という管理手法が生まれたのはこの時

*2:店舗内で「生鮮食品コーナー」などに区画化すること

*3:陳列棚で顧客に見せることができる商品数、または商品のこと

*4:店頭、来店客に見せるポスターなどの広告

法律関係

  • 民法
    日常的に起こり得るトラブルへの判断基準を定めた法律。
    1-3編が「財産」で、4-5編が「家族」。
    ビジネスにかかわるのは3編2章の「契約」部分にて「贈与、売買、交換、消費貸借、使用貸借、賃貸借、雇用、請負、委任、寄託、組合、終身定期金、和解」等の契約を規定している。
  • 商法
    商人の営業、商行為その他商事については、他の法律に特別の定めがあるものを除くほか、この法律の定める事による
    ということで、民法の特別法として商取引に特化した法律。
    当事者双方または一方が企業(商人)である取引には、商法が適用される。
    「契約を申し込みを受けた側が直ちに承諾をしなかった場合、その申込は効力を失う」(面談や電話のケース)や隔地者間の場合、「商人である隔地者の間において承諾の期間を定めないで契約の申込みを受けたものが相当の期間内に承諾の通知を発しなかった時は、その申込は効力を失う」等記載されている。
  • 消費者契約法
    消費者と事業者との間の情報の質及び量並びに交渉力の格差に鑑み、事業者の一定の行為により消費者が誤認し、又は困惑した場合等について契約の申込み又はその承諾の意思表示を取り消すことができることとするとともに、事業者の損害賠償の責任を免除する条項その他の消費者の利益を不当に害することとなる条項の全部又は一部を無効とするほか、消費者の被害の発生又は拡大を防止するため適格消費者団体が事業者等に対し差止請求をすることができることとすることにより、消費者の利益の擁護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。
    序文だけで長い…要するに個人消費者を不利な契約から守る事を意図した法律。
    民法と商法の特別法。
    嘘や都合の悪いことを言わない勧誘は契約の取消権利があるとか、法外なキャンセル料は無効であるとかが記載されている。
  • 電子消費者契約法
    「電子消費者契約及び電子許諾通知に関する民法に関する法律」が正式名称。長い…
    消費者に申し込みの意思がなかった場合で、誤クリック、入力ミス等の起因で成されてしまった契約は無効にできる。
    ワンクリック詐欺等から守ってくれるところだね。
    因みに面白いのが、電子契約の成立時期は民法 526 条の「申し込みに対する許諾の通知が発信された時点」ではなくて、「申込みに対する承諾の通知が到達した時点で契約が成立したものとする」としてる。
  • 特定商取引法
    第一条曰く この法律は、特定商取引(訪問販売、通信販売及び電話勧誘販売に係る取引、連鎖販売取引、特定継続的役務提供に係る取引、業務提供誘引販売取引並びに訪問購入に係る取引をいう。以下同じ。)を公正にし、及び購入者等が受けることのある損害の防止を図ることにより、購入者等の利益を保護し、あわせて商品等の流通及び役務の提供を適正かつ円滑にし、もつて国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。 要するに良くトラブルの起きる取引にターゲットして、消費者を守る法律。
    普通に係わるのは通信販売?例えばECサイトの広告表示事項なんかが結構細かく記載されている。
    わかりやすい画面表示すら義務とか、意図に反する申し込みを行うような広告の禁止、迷惑メールのオプトイン規制(事前承諾なしてスパム送るの禁止)等。
  • 特定電子メール法
    迷惑メール防止法。
    • オプトイン規制 : 事前承諾は必須
    • ダブルオプトイン : 承諾の2段階確認(推奨)
    • 送信者の指名、名称、メールアドレス等の苦情窓口表示義務
    • 受け取り拒否を連絡するメールアドレス表示義務
    • 拒否者への再送禁止
    • 送信者情報を偽った送信は禁止
  • 割賦販売法
    クレジットカード等を含む分割払いに関する販売への法律。
    割賦販売(分割払い)、ローン提携販売(ローン)、信用購入斡旋(クレジット)での取引規制を行う。
  • 大規模小売店舗立地法
    大規模小売店*1の立地に関して、周辺地域の生活環境を保持するための配慮などを規定した法律。
    中心市街地活性法、改正都市計画法とセットで「街作り3法」と言われてるらしい。
  • 不正競争防止法
    他の社名、商品名、サービス名などと紛らわしい名称などを用いて、不正に商取引を行うことを禁じた法律。
    特に特許や意匠権といったほかの権利で保護されない場合に有効で、届け出の義務はなく、広く周知されている事実も不要。
    不正競争としては
    • 競合他社の信用妨害(スネに傷持ってる組織と繋がりがあるなど流布したりする)
    • 他社商品の丸写し、模倣品
    • 他社の商品やサービスと混同させる表示等
  • 景品表示法
    正式名称「不当景品類及び不当表示防止法」という名前。
    • 不当表示 : 実際よりよく見せる表示
    • 過大な景品つき販売 : 景品の最高額を制限している
  • 外国為替及び外国貿易法
    外国為替や外国貿易などの対外取引の管理や調整を行うための法律。
    特定の国や地域、商材によっては、経済産業大臣の認可が必要という内容。

*1:店舗面積1000㎡

輸出入取引

インコタームズ

貿易取引条件解釈の国際規則の事。
International Chamber of Commerece *1 で制定してる。
似たような話で 信用状統一規則 *2(コレも貿易に係わる規則)も制定してる。

貿易条件と価格

インコタームズ 2010 では 11 種類の貿易条件をまとめてる。
契約上の責任範囲で、これを用いる場合、約款に「本契約で使用される貿易条件は、インコタームズ2010によって解釈する。」と入れるのだそうな。

コード 名称 邦訳 費用負担の範囲(または保険範囲)
EXW Ex Works 工場渡 輸出国側 : 売り主の工場敷地で引き渡す
FCA Free Carrier 運送人渡 輸出国側 : 指定の運送人に引き渡す所まで
CPT Carriage Paid To 輸送費込 輸入国側 : 指定場所まで
CIP Carriage and Insurance Paid To 輸送費:保険込 輸入国側 : 指定場所まで(保険料を含む)
DAP Delivery at Place 仕向地持込渡 輸入国側 : 指定場所まで持ち込み(荷卸しなし)
DAT Delivery at Terminal ターミナル持込渡 輸入国側 : 指定場所まで(荷卸し込)
DDP Delivered Duty Paid 関税込持込渡 指定場所までの全ての費用
FAS Free Alongside Ship 船側渡 輸入国側:本船の横まで
FOB Free On Board 本船渡 輸入国側:本船に積み込むまで
CFR Cost and Freight 運賃込 輸入国側:海上運賃込み
CIF Cost, Insurance and Freight 運賃、保険料込み 輸入国側:海上運賃+保険料込み

そしてこれらのタイミングで、取引は完了したとみなす(=出荷完了、売上計上、売上債権などの処理が行われる)。

決済条件

代金回収リスクが高いので、決済方法に工夫がある。

  • L/C(Letter of Credit = 信用状*3取引)という方式があり、出荷を証明する書類とともに銀行へ持ち込めば、直ちに回収できる仕組み。
    コレも国際統一ルールがある。
  • D/A, D/P取引
    為替を使った取引

*1:国際商業会議所

*2:荷為替信用状に関する統一規則および慣例。2007年7月にUCP600が発効された。

*3:輸入業者側の取引銀行が支払いを保証する書状で、輸入業者から依頼に基づいて通知銀行を経て輸出業者の元へ渡される

販売管理(2)

製品を販売したとき、売上が上がるのは 販売管理 の通りなわけだけど、同時に 売掛金 *1 が発生すると。
でそんな債権を管理するのが 債権管理 ってことですね。

で、取引先には定期的に請求書を発行して、請求を行う( 請求締め処理 )。
その後入金されたら 入金処理 して、入金消込処理 を順次行う。
債権回収が足りなければ、売掛金情報として再請求として処理する。

請求締め処理

信用取引してると、契約開始時に締日(月末締め、翌月末払いなど)のように、請求をまとめ、請求する(請求締め)タイミングを決定する。
よくあるパターンなら 「毎月 21 日に、前月 20 日から 21 日までの取引をまとめて請求、支払い期限は翌月末まで」と言った具合。

会社によっては、月に複数回締めるケースは存在する。
その場合、請求締めは月に何回も行うケースがある。
例えばお客さん毎に締め日が異なる等の場合が考えられる。

「初月は期間が短いので翌月に併せて請求(翌月回し)」なども考慮したい。

請求書発行処理

請求締めの一環…システム的にはPDFが妥当だと思う。
請求明細を発行する他、場合によってはそのまま送信や、封筒印字(郵送時)なども行う。

尚、法律上プリントアウトする場合は、2枚発行し、1枚は保存義務(控え分。経理の処理対象)がある。

指定請求書*2 なんかも考えておきたい。

入金処理

請求書を送付したら、取引先は通常であれば支払うよね?(支払い方法は契約時決定)
で、この時債権が消滅して取引完了になる。

現金回収時や、取引先へは必要に応じて領収書を発行する必要もある。

入金消込

入金があった取引で、売掛金の消込処理を行い、残りの債権*3を把握する。
システム化するなら入金入力時にどの取引への入金化を関連付けして、取引が「入金済み」であることを把握できるようにしておく。

ただ、この消込は入金と請求の対応付けが難しいケースがある。(例えば複数の請求をまとめて入金された場合等や、請求先と振込先名義が違うなど…)
また、振り込まれた金額が合わないケースなんてのもある。
なので、システム的にはルールを設定して自動消込を行うようにできたほうが良い。
(不足してれば自動催促メールとか…)

発注

商材の入手、ないしは材料等を注文*4すること。
ただ、注文時点ではまだ確定していないこともあり、会計帳簿に記録する必要はない。
なので、その方法は 受注 のときと同じで、好きにできる。

発注方法は伝統的に、「定期発注方式*5」「定量発注方式*6」がある。
発注量も 経済的発注量*7 なんてのがある。

  • 発注点 = (平均調達期間 * 1日の平均需要量) + 安全在庫

逆に購買にルールがあるなら、「計画購買*8」「発注点購買*9」「スポット購買*10」に分けてインターフェースを用意しておくと、発注自体もある程度自動化できる。

業務処理統制

仕入れや買掛*11につながるデータなので、色々リスクがある。

  • 業者選定は適切か?
  • 発注先から賄賂とかない?
  • 判断間違ってるリスクはない?

需要予想

発注するということは当然発注数量も決定するわけだけど、

  • 在庫の量
  • 見込み生産の原材料
  • 契約情況
  • 例年の売上状況

等から、発注量を決定しておかないと

  • 発注多すぎ余った → 不良在庫
  • 突発的な受注が受けれない → 機会損失

なんてあるわけで、いつどれくらい売れるのか?を予測しておく。これが 需要予想 というらしい。

予測モデルは

  • 移動平均
    今から1週間、明日から1週間等、一定期間の需要量を計算して、その傾向から次の1週間等の需要量を予測する方法。
  • 指数平滑法
    移動平均法のより直近のデータを重視(バイアスをつける)モデル。
  • 線形回帰モデル
    グラフにして近似線引いて、次の需要を予測。
    因みに線を引く場合最小二乗法等で自動で計算もできる。
  • 傾向モデル
  • 重回帰分析
    多変量回帰モデルの一種。こっち参照
  • AI活用
    RNN とか LSTM 使って、次の需要を予測する方式。
    DeepLearning での予測アルゴリズムを載せたが、他のアルゴリズムでも良いかも知れない。

などがある。

仕入

発注した商品が送られてきて、受領すること。
このタイミングで、会計処理と在庫の計上を行う。

大体こんな機能が必要になる

  • 仕入管理
    • 仕入入力
      自動計上、仕入取消入力、返品処理、値引き処理等
    • 仕入照会、問合せ
      仕入先からの問合せ記録、仕入日・仕入先・商品・企業等での検索機能、取り消した仕入の検索等
    • 仕入一覧表、チェック
      不正・誤り・欠損等を防ぐためのチェック機能、絞り込んでの集計等
    • 仕入伝票
      仕入伝票の発行
  • 在庫処理等

購買方法等には

  • 集中購買*12
    「まとめ買いするんだから安くしてよー」とかいえますね
  • 拠点別購買*13
  • 複社購買
    同じ商品を複数企業に分散して買う方法。品切れとか入手失敗とかのリスク分散方法。

債務管理

信用取引するってことは極論すれば借金するってことな訳で、ならどこから幾ら分の借りがあるか管理しなきゃって話。 勘定項目上は、仕入=買掛金、固定資産・事務用品・消耗品=未払金で計上される。

販売に締め処理があるように 支払締処理 もある。

  • 支払予定表を作成
  • 請求書との突き合わせチェック
  • 支払処理(≒支払い。銀行振込等)
  • 支払消込処理(支払い記録をつけて、未払い金額記録の抹消)

と、この辺が基本のやり取りやね。

*1:債権の一種。未払い料金と言ったほうがわかりやすい?

*2:送付先が指定するフォーマットの請求書

*3:不足分 or 未払い分

*4:資材発注とか、手配とかいう言い回しをする場合もある

*5:名前の通り

*6:「在庫が N (発注点。ReorderPointとも言う)を下回ったら X 個発注する」というしきい値ベースの発注方法。「需要変動がすくない+安価+在庫切れは起こしたくない」と言った商材に向いてる。

*7:EconomicOrderQuantity  EQQ=\sqrt{\frac{2 \times 一定期間の需要量 \times 1回あたりの発注費用}{在庫維持費用}}  在庫維持費用 = 在庫単価 \times 在庫費用率

*8:定期など、事前に決定されている購買。バッチ処理できる

*9:定量発注方式による購買。自動化可能

*10:必要に応じたアドホックな購買。手動だね

*11:売掛の顧客側視点の言い方。ツケって言ったほうが良いか…

*12:一拠点でまとめ買いする

*13:名前の通り