技術をかじる猫

適当に気になった技術や言語、思ったこと考えた事など。

ビジネスダッシュボード 設計・実装ガイドブック(8)

運用・レビュー・サポート

所感

レビューに関しては、ダッシュボードにフォーカスしているが、製品開発でも同様の事が言えそうに思います。
その意味ではレビューのパターンは覚えておいて損はないかと…

データサイエンス好きとしては、改善・メンテナンス周りのユーザの利用履歴、操作履歴などにもっと細かいテクニックが欲しかったwww

構築が終わってからが本番

  1. レビュー
    レビューの時期、観点、レビュアーは目的によって異なる。
    その種類や内容について考える。
  2. サポート
    ユーザ向け説明会などユーザサポートについて考える。
  3. 改善・メンテナンス
    定期的に利用状況のモニタリングを行い、必要に応じて改善する。
    改善やメンテナンスについて考える。

を行うフェーズ。

レビュー

  • 機能レビュー 機能が十分かどうかを確認しませう。
    • ダッシュボード設計後
    • ダッシュボードのユーザをレビュワーに置きます。
    • 観点
      • ダッシュボードに求める分析要件(指標、比較軸、フィルター等)が揃ってるか
      • 想定した使い方ができそうか
      • アクションに必要な意思決定ができそうか
  • デザインレビュー デザイン面・操作面で利用しやすいものになっているかどうか確認しませう。
    • ダッシュボード設計後
    • やはりダッシュボードのユーザをレビュアーを置きます。
    • 観点
      • レイアウト構成が使いやすいものになっているか
      • チャート形式は目的に沿ったものか
      • 色分け、スタイルは?
      • 言葉遣いは?
      • 認知負荷は?(情報量は適切?)
      • 操作は難しくない?
  • 数値整合性レビュー 表示される数値が実情に合ってるか?
    • ダッシュボード構築後、実データを反映して行う
    • ビジネス面で数値に理解のあるユーザー、集計方法に詳しいデータ周りの担当者をレビュワーに置く
    • 観点
      • 各指数の数値が合ってるか?
      • 指標の計算ロジックが合ってるか?
      • 用いるデータは合ってるか?
  • テスト運用レビュー 資運用して不備がないかを確かめるテスト運用レビューです
    • プロトタイプ作成中に行うのが望ましい。
    • ダッシュボードユーザをレビュワーに置く。
    • 観点
      • 業務利用で不備はない?
      • 使い勝手に不備はない?
  • 導入効果レビュー ビジネスや業務に影響を与えたかの確認
    • 導入後ある程度日を開けてから、1~3か月後。その後は半年~1年単位で。
    • レビュワーには業務領域にかかわる人、ダッシュボードを確認するユーザ等
    • 観点
      • 導入で定量的効果があったか?
      • PDCAサイクルが早くなった、改善のサイクルが上がった等の効果があったか?

サポート

説明会や、説明資料、QAの設置等で利用者に下記を理解してもらう。

  1. ダッシュボードの目的や役割
  2. 画面の構成解説
  3. 操作方法解説
  4. 具体的分析(いくつかの例を元に、使い方説明)

  5. 説明資料

    • データマートのテーブル定義書
    • 指標の計算ロジック
    • ダッシュボードの構成要素の説明
    • データ更新のタイミング定義
  6. QAの場の設置
    • 定期的な質問会
    • チャットグループ作成
    • Tips集の作成

改善・メンテナンス

利用状況を、定期的なモニタリングやユーザインタビューを行いませう。

  1. 集にどの位利用されてるか
  2. 誰が主に利用してるか?どんな役割の人か?

どんな機能が一番役立つか、どんなタイミングで、どの様な操作をしているかを聞いて、改善に役立てよう。
定期的メンテナンスとしては、データの肥大化で速度劣化が起きていないか確認しませう。