ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません(1)
書籍
今回からコレを読んで要約していく。
尚、要約は章/節単位(だって専門用語を説明なしで要約に出してもどうしようもねーですもん)。
会計ってなんですか?ザックリ!会計の「全体像」をつかむ
第一章の各説をざっくりまとめていく。
そもそも「会計」ってよくわからん!
会計は会(集める)計(数える)という意味。
何を集めて数えるかというのが「お金の出入りの記録」。
寄って「会計=お金の出入りを見える化すること」。
なので、家計も一種の会計。
何のために会計があるのか?
- 社外向けの会計
株主、投資家、銀行、税務署、取引先向けの報告。どの様に金を使っているかの報告。 - 社内向けの会計
経営層、財務、経理向けに、会社分析・運用計画のための報告
外向きと内向きの会計
- 財務会計: 社外向け会計
ざっくりいえば、決算書を作って外部に報告するやつ。
記述内容には統一のルールがあ。
財務の中心的な物に財務三表というのがある。 - 管理会計: 社内向け会計
社内向けに、経営改善の分析なので、集計するものも主計方法も各社ご自由に…
実データ分析。
「税務会計」は財務会計をベースにつくられている
税務会計=税務署向けの会計のこと。
投資家や銀行向けとは若干フォーマットが異なる。
単式簿記VS複式簿記
違いは「勘定科目」の違い。家計簿に「PC代 20 万」と記録したとき、勘定科目は「現金」のみなので、「単式」とみなせる。
これが「複式」になると、「PC代 20 万」を「現金が20万減った」「資産が20万増えた」と二通りの記述を帳簿で行う。
複式簿記を使う利点は、現金だけでなく、現金以外の資産、借金を集計できるようになる。
現金主義VS発生主義
大抵の場合は「単式簿記=現金主義」「複式簿記=発生主義」になる。
現金主義は家計簿を考えるといい。発生主義の場合は、「10万の請求書を出した」事を「10万の売掛金が発生」「売上が10万計上」される。
実際に入金が存在すると、売掛金10万が消滅し、現金10万が増えたとみなす。
このように、発生主義は、実際の金が動くのが後出しになる。
- 現金主義: お金が動いた日に記録する
- 発生主義: お金が動かずとも、取引が発生した際に記録する
鉄道事業空生まれた「減価償却」の概念
原価償却は「経費の分割計上」のこと。
基本的には「耐用年数」を国税庁が公開していて、例えばパソコンなら4年。
仮に 30 万円のPCを購入すると、4分割して毎年少しづつ経費を計上する。
直接的に学びに繋がらないからカットしようと思ったけど、タイトルだし…
元は 17 正規のイギリス鉄道会社によって導入された。
土地を買って、路線を引き、駅を作り、機関車を買う…これを初年度に計上すると大赤字になる。
逆に2年目以降は、大型出費が無いので、めっさ儲かる…でもこの状況は経営状態を正しく表しているか?という点に疑問が残った。
二年度以降の決算見て「めっちゃ優秀じゃん!」ってソレ違うよねって話…これを避けるために生まれたとのこと。
簿記と会計の違い
- 簿記: お金の出入りを記録するルールがあるので、それに沿って仕分け・記録する行為の事。
- 会計: 先述の通り…簿記のまとめ・集大成ともいえる
財務とファイナンスはややこしい
会計でただ「財務」というと「資金調達」「資金運用」という意味合いが強い。
ファイナンスも紛らわしい…「企業の財務」と「金融」で意味が違う。
- 財務部のいう「ファイナンス」:コーポレートファイナンス(資金調達)のこと
- 金融のいう「ファイナンス」:そのままの意味のファイナンス(金融)。経済を動かす方。
後は投資(インベストメント)も重要な単語。
他社株買い付け以外にも、企業なら新規事業投資などの意思決定もある。
税理士と公認会計士のちがいって?
中小企業は監査を入れる必要がないので、大抵の場合、公認会計士は上場企業を中心となる。
尚、監査法人だとひたすら監査なので、「管理会計の知識を活かしたい」と経営コンサルや会計コンサルになる人もいるとのこと。
IFRS でバラバラの系系基準を統一しよう
最近は IFRS に統一しようという流れがある。
2009 年に金融庁が IFRS を義務付けしようとして、経済界からNGを食った…現状は任意。
土地の評価を、日本版GAAPでは購入時価格の資産とみなすが、IFRS だと時価単価が適用されたりするなど、違いが各所にあるそうな。
会社には「会計」にまつわるいろんな部署がある
名称や役割分担は、会社によってバラバラ。
一般的には経理部が「財務会計」、経営企画室と財務部が「管理会計」を行っている。
企業によっては IR*6 部があって、株主とのパイプを勤め、決算書を仕上げる場合もある。
まとめ
どこぞの誰かが「会計を知れば企業の動きが分かる」との事で、入門しやすそうな本を選んだ。
第一章を読んだ時点で、会計の単語、キーワードが分かりやすく乗っている。
具体的にどの様な作業を行うといったものや、一般的な例といったものがほぼ存在しないが、専門用語が分からない初心者がとっつきやすい本だなと感じます。
AI 関連の本てキーワード分からないと何書いてるか分からないのと一緒で、キーワードをざっくり概念でも教えてくれるという意味で非常に好感を持ちました。