敗者のゲーム(9-10)
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「敗者のゲーム」を各章単位でざっくりまとめていくよ。
9-10章
超ざっくり各章まとめ
- 9章 : 自分のリスク、知識レベル、収入などを考えて、自分に合った投資方法、ポートフォリオを考えよう。
因みに、FPに相談するなら、6つのポイントを押さえて相談しよう。 - 10章 : 短期と長期では投資方法自体が大きく変わる。短期であるほど振れ幅は大きいから、安全資産へも投資が必要になる。
だが、長期視点で投資するなら、より収益性を狙った投資ができる。
9章 運用につきまとう矛盾
非常に長期的な目標を持ったファンドが、短期的な数値を追って運用されてる…とか。
自分にあったポートフォリオを作ろう
自分の状況に合わせたものを作ろう。
より良い成績を得るには、適切な運用方針(ポートフォリオ)を策定して、やすやすと変更しない事。
適切な方針を決めて実行できるのは本人だけ。
今後どれくらいの収入を得て、どれくらい貯蓄できるか?結婚や教育費、家に、退職時期、市場の変化に関するプレッシャーにどれ位耐えれるか等は、自分にしか分からない。
運用機関に伝えるべき6つのポイント
- 短期的に受け入れられないリスクは追ってはならない。
生活防衛資金も無く投資して、短期的に暴落したらどうするのか?
会社を首になるかもしれないのに、全てを投資に入れて暴落食ったらどうするのか? - 逆境に直面したときどう感じて、どう行動する人間なのか把握する。
自分の能力以上のリスクを負ってはならない。
資産を失うレベルでレバレッジをかけるとか…(FXの破算民の声を聴け) - 運用、市場について自分がどの程度知識を持っているのか把握する。
直近 2022 年の暴落、2020年のコロナショック等で、事前に決めた行動ができたか?
それともろうばい売りをしたのか?
こうしたショック相場での心理と行動を知っておけば、次は冷静に判断できる。 - 他にどんな資産/収入源があるか?
- 運用方針に何らかの法的制約があるか?
- ポートフォリオ価値の短期的変動による資金不足が、運用方針に影響する事情があるか?
本来、運用方針を決める上で、自分の状況や目的を掘り下げて理解すべきだが、そうした人は少ない。
だから短期的な要因に影響されて運用してしまうという矛盾が発生する。
10章 「時間」が教える投資の魅力
十分な時間があれば、一見魅力的と思えない運用も意味のあるものになる。
運用機関が長いほど、ポートフォリオ全体の収益率は平均収益率に近づくためだ。
リスクと収益率のトレードオフ
ケーススタディとして架空の個別株を毎日デイトレードすると、年間平均の期待収益率が 8 パーセントの株も変動幅は ±387.5% なんて数値を叩き出す。
期間を短くすればするほど、変動幅は大きくなりすぎてしまうし、いわんや個別株をや…
この傾向は 株>債権>キャッシュ で大きくなる。
短期で安定させたければ、米国短期国債とか、MMF*1 等が主になる。
長期思考で高リターンを目指せ
短期的に見れば、天気だって予測することは難しい。
だが年間だったら、年間の傾向も分かるし、更に数年の蓄積があれば細かい変動のパターンも見えてくる。
短い期間(15年以下)で安定したポートフォリオを組みたいなら、債券などを組み合わせる必要があるが、その比率は期間が長くなるほど株に寄る。
長期的思考ができるなら、投資手法も変わる。
*1:マネー・マーケット・ファンド。短期的に企業に金を貸すファンド