読書:敗者のゲーム(1)
これを読み始めたので、第一章の要約。
運用は「敗者のゲーム」になった
多くのアクティブファンドは指数に負ける。
取引所の取引の 99% が機関投資家、つまりアクティブファンドであるため、実質市場≒機関投資家である。
そのため機関投資家は自分自身を超えていかねばインデックスに勝つことができず、そして勝つためには他の機関投資家より良いアナリスト、システムなどのコストが必要。
結局運用費は上がるので、インデックスに負ける「敗者のゲーム」と化した。
「勝者のゲーム」と「敗者のゲーム」
勝つために手を打って戦うゲームは「勝者のゲーム」で、ミスを打たずに相手の失敗に賭けるゲームは「敗者のゲーム」。
ゴルフは原則的にミスショットを避ける「敗者のゲーム」。
勝者のゲームはガチ勢が集まってしまって、上位層による「敗者のゲーム」と化してしまう。
現在の資産運用が丁度これに当たる(プロだらけの中で株の売買をやってる状態)。
結果、短期的にマーケットに勝つことはあっても、長期的にわたって市場平均以上のお成績を出せる投資信託はきわめて限られる。
「コスト」以上の成績を上げるには
市場収益率が7%で、ファンドの全コストは平均で 3.25% その上で市場平均を超えるなら、10.25% の成績を出す必要がある。
それを機関投資家だらけの世界で達成するのは難しい。
「敗者のゲーム」に勝つために
市場を忠実に反映し、市場に負けないインデックス・ファンド一択。
常に目的達成を最優先し、相場に振り回されずに資産運用すべき。
要するにぶれずに辛抱強く貫くことが勝者のゲームにすることができる。
これが本書で言いたいこととのこと。