読書: アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書(1)
これを読みながら自分的まとめ。
とりあえず一章
まとめより自分のコメントのほうが長い気がするのは多分気のせい。
お金の計画
欲しい物があるなら「金の計画を立てる」ことが役立つ。
お金の計画は「自分が金を使って何をしたいか」ということ。
お金とは?
結論から言えば交換の手段。欲しい物や必要なものを手に入れるための手段である。
ただし、手段でありながら「貯める」ことができる。
また、ものやサービスの価値を数値で示す価値の尺度という側面もある。
キーワード
- マネーサプライ : 市場、社会に出回ってるお金の量。これには銀行にプールされているお金なども含む。
購買力を下げる一員・インフレ
インフレーションはものやサービスの値段が上がること。
インフレが起きると、価格の問題から買えるものが買えなくなることもあり、購買力が下がる。
しかし、値段の上がり方は一定ではないので、全体的に見て上がったかどうかを考える必要がある。
通常1-2%インフレが適切で、それより高い場合は給料の増加が追いついていないと言われてる。
因みに最悪なのはデフレ(インフレの逆)で、低成長/マイナス成長と結びつく。
- 消費者物価指数 : 殆どの人が日常的に使うものを選び、その値段の変化を指数で表したもの。
- GDPデフレーター : その国で生産された全ての資産(名目GDP)を前年の値段で計算したGDP(実質GDP)を用いて、名目GDP:実質GDP の比率で表すもの。
個人的考察
そもそも論適切なインフレとは、「労働生産性が上がる→人口に対する生産量が増える→給与に還元→市場に金が増えて、円自体の価値が下がる→物の値段が追従して上がる」という流れが理想。
2022 年のインフレはそもそも戦争や中国の強制的なCO2規制に伴うモノ不足(物がないか全世界で物価上昇)と、日銀の緩和継続(円を大量に市場に流した結果円の価値が下がってる)+全世界の金融引締(市場に流しすぎたドル等の金を回収して、海外通貨の価値が高くなっている)の差によって発生している。
これは労働生産性が上がった訳ではない。にもかかわらず、外的要因で強制的にインフレを起こしている状態なので、
→企業が値上げに踏み切ってもそもそも原価が高いからであって儲かってない
→給与所得は変わらない
→買い物がキツくなる
→買い物したがらなくなる
→景気は停滞or後退するという悪性インフレといえる。
景気は上がらず物価だけが上昇する状態を「スタグフレーション」とよびデフレよりも悲惨な情況になる。
従業員は生活のため賃上げ請求
→ 企業はその分を商品価格に転嫁
→ さらなるインフレ
→ 賃上げ…
物価=インフレスパイラルといい、止めないとどこかで破綻を起こす。
どうすれば経済的に自立できるか
前提として、自分のお金の面倒は自分にしか見れない。
生きていれば常に判断は繰り返すし、判断・行動の責任を持たなければならないが、特に大きな責任を伴うのがお金に関する判断。
自身の金は、自身の決断で、自身の未来を決める。
他人のせいにしたところで判断ミスは自分がボンビーになる事実からは逃れられないと言うことだ…
個人的考察
思うに、判断を繰り返すとしてもそのスパンが短ければ短いほど心的ストレスがかかると思う。
であるならば、一旦方針を決めた段階で自動化できる仕組みを用意しておけばよい。
また、人は使える金があれば使ってしまう生き物だ。それを踏まえて、使える金を初めから制限してしまえば良い。
例えばライフプランとして車や家、その頭金が決まっているなら、定期を用意し、給与から一定額を自動で振り込むように指定しておくなどだ。
人生設計とお金の関係
キャリアや結婚といった大きな要素は、高校位で大体の目標は決めておいたほうがいい。
- 教育
社会のスピードについていく、キャリアで成功する、人生の目標を達成する等色々使える。
良い教育が受けれないと、人生の選択肢も狭まる。 - キャリア
自分がしてきた仕事の積み重ね。スキルや経験で自分のキャリアをある程度コントロールできる。
経済情勢を知っておくことで、正しいキャリアの選択もできる。 - 恋愛・結婚
…「人生の中で大きな位置を占める」と言及されてもなぁ (;´∀`) - 家族
自分の親や子だけでなく、親戚なども係わる。
これらのサポートを人生の目標にする人も多い。 - 物質的豊かさ
家や車など、特に家は人生で最も高い買い物になる可能性が高い。 - 老後
仕事を引退した後のこと。この過ごし方も人生の目標の一つ.
個人的考察
因みに、FIRE した人の結構な割合が早めに老ボケするらしい…社会生活から離れて人間関係も考えることもなくなってしまうからである可能性も…
金の専門家との付き合い方
FP *1 や投資アドバイザーは、そもそも金融機関や保険会社から金で契約している事実。
これを鵜呑みにするということは、自分にとって本当に必要な物が選べない。
…というかノーガードで人生売り渡してるに等しい
事例 安全な「債券」に投資したはずが…遺産6億円の半分をあっさり失った「富裕層未亡人」の悲劇
一生お金に困らない生き方
計画を建てよう!人生の中でお兼ねに係わる要素をピックアップして、具体的戦略を立てる。
できれば紙に加工。
- 支出
今のライフスタイルを維持するのにどれくらいかかるか?今後増えるか減るか、多くは家計簿をつけて何にいくら使ったか把握する - 収入
バイト、仕事の収入など。 - 貯蓄
収入の一部を貯める。計画を立てる上で貯蓄の習慣は大きな要素 - 借金
クレカ、住宅ローン、奨学金等。
いくらをどんな条件で借りるかは重要な要素。 - 各種保険
これもお金に係わる…というかなにかあったときの為の安心ですね。
日本だと国の医療保障が手厚いので、よほどでなければ積立生命保険以外はコスパがよろしくない。
具体的にはリベラルアーツ大学の youtube を見よう!因みに、自分は家計簿アプリ Zaim を使ってる。
多くの家計簿アプリが、銀行やクレジットカードと自動連携できる。当然これも連携できる。
Zaim を使う主な理由は、CSV インポート機能があるため。
自分のメインクレジットカードが Yodobashi GoldPointCardPlus だからで、自動連携対応している家計簿アプリ現状存在しない…
しかし Zaim であれば、ここからヨドバシのCSVを流し込むことで連携できる。
自分の資産状況はどうすればわかるか?
バランスシートを作れ。以上!
バランスシートは貸借対照表といって
資産 | 負債 |
---|---|
ノートPC (220,000) | クレジットカード残高 (-160,000) |
家具(200,000) | 奨学金(-1,210,000) |
-(中略)- | -(中略)- |
計 2,440,000 | 計 -2,180,000 |
こんな表をつくって算出する。
「資産合計 - 負債合計 = 純資産」で、これが定期的に増えていることを確認しよう。
お金を社会に還元する
ボランティアは立派に社会貢献だが、お金を差し出すのだって慈善事業だ。
個人的には UMHCR 国連難民高等弁務官事務所にクレジットカードで毎月支援している。
尚、こうした寄付に関しては年末の確定申告で申告すれば、寄付扱いで課税されない。
バランスの取れた人生
本当に大切なのは、喜びと幸せに満ちた意義深い人生を送ることであり、お金はその手段でしかない。
ぐうの音も出ない正論…
もっと極端な事を言えば、人間は自分の気分が良ければそれ以外どうでもいいので、だからこそ麻薬に走る人がいるわけです…。
これの応用が、「君はすごい」「頑張ってる」とヨイショして気分良く働かせて、しかし対価が低い…やりがい搾取というものがあります。