ぶっちゃけ会計のことがまったくわかりません(9)
これの続き、この本の最終回。
投資の鉄則「現代ポートフォリオ理論」
原則は「分散効果*1」なのですが、何故かというと、リスクとリターンは原則的にセット。
利率が高いというのは、相当のリスクがあるからリスクプレミアムが乗っていると考えることができる。
ここに対する回答が現代ポートフォリオ理論(1990年ノーベル経済学賞)。
「加重平均」でトータルの利回りを計算する
現代ポートフォリオ理論(MPT) は「分散効果」と「相関」でできている。
分散効果の一つの用語で、「加重平均」がある。
投資対象が二つ A/B にそれぞれ 20万/80万 を投資すると仮定する
会社 | 確率 | リターン |
---|---|---|
A | 20 | 30 |
A | 60 | 10 |
A | 20 | -10 |
としたとき、Aの期待収益率は
このような計算方式で B が期待収益率 12% だったとすると、加重平均は下記の様な式で出す。
リスクヘッジするなら「相関」を見よ
資産を分散するなら相関性の低いものが良い。
円資産と対比して米ドル資産とか…
尚、書籍には各種金融資産間の、相関係数を表した図があります。
知りたくば書籍を買うのだー!
例えば米株と10年国債は逆相関に近い…
これは長期金利の高止まり状況で10年債のリターンが増え、株のPERは下がるので、10年債に流れるのはある意味正しい。
投資家の期待度が分かる「PER」
PER = Price Earnings Ratio (株価収益率)
事実上の投資家の成長期待値と見ることができる。
同様の指数だと
- EPS = Earnings Per Share (一株当たりの純利益)
- PER = 株価 ÷ EPS
原則的にこれが高いということは、実際の利益よりも株価が高い状態。
もっといえば「これから伸びるだろう」と投資家が期待している表れ。
株価のお買い得感がわかる「PBR」
計算式は
BPRが低い = 一株当たりの純資産より株価が安い = 買いだろう!
BPRが1を超える = 一株当たりの純資産に比べて株価が高い = 割高
ちなみに、BPR の低い=社内に金をため込んでる会社を「敵対的買収」して、速攻売り払って稼ぐファンドを「ハゲタカファンド」とか言うらしい。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
所感
最後は投資回り…個人投資家だから、この辺はするっと入ってきましたね…。
とはいえ、基本投資してるのはセクターと全米、全世界ですが…
ただ投資系ニュースを聞いていればこの辺は馴染みがあるかと思います。